第1回目は世界各国の新聞の活用方法です!
01. 国内外のメディア
外国のメディア報道と国内のメディア報道の差はすごく大きい、と言うイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
実の所、海外のメディア報道と国内のメディア報道の差はさほど大きくなく、特徴や活用法に そこまでの違いはないのです。一番の大きな違いは報道される言語だとしても、ニュアンスや視点などを観察すると慣れ親しんだものを見つけることもできます。
02. 各新聞社の特徴
日本でメジャーな新聞は五つ。普及率の順番で並べると、保守的な読売新聞、やや革新的な朝日新聞、革新的な毎日新聞、経済ニュースをベースとする日経新聞、保守的な産経新聞になります 。
国内の普及率で言うと、保守的な視点を読売新聞は一日1千万部で日本一の普及率を誇り、元々保守的でしたが今はそうでもないイギリスの「The Times」と日本テレビ放送網株式会社と提携しています。
驚くことには、The Timesは日本で普及率二位の革新的な朝日新聞とも提携しています。The Timesは、読者層を調べるアンケートデータによると、イギリスでは今となっては保守的でも革新的でもなく、イギリス主となる三つの党からほぼ平等に出来上がっていることがわかっています。
03. 世界ランキングにみる日本と海外の新聞
日本の新聞を世界ランキングで見てみると、50位以内に入る新聞は43位の読売新聞と36位の朝日新聞のみです。グローバル視点で最も有力とされるメディア・アウトレットは「歴史を刻む」と言われる米国一の発行部数とウェブ観覧を誇るThe New York Times、そしてその次に有力とされるのはイギリスの老舗新聞The Guardian(ザ・ガーディアン)です。
The New York Timesは政治的な視点を見せない傾向にあり、やや革新的であるイメージが読者からは強く、同じくThe Guardianは強く革新的な読者を持つことで有名です。これらを見ると、やはり世界で有力な報道機関は比較的革新的な視点を持っていることが分かります。
04. 新聞の最も効果的な活用方法
国内と世界の新聞を平行に一番効果的に活用するには、まずはThe New York Timesから見ることをおすすめします。 The New York Timesは、米国政府、そして他の国の政治機関からもオフィシャルなニュースを優先的にもらう新聞だからです。その確実なデータと政治的な視点を見せない所から、偏見のない、データだけの情報を得ることが出来ます。
その後、そのニュースをイギリス視点、The Guardian経由でもう一度確認し、The New York TimesとThe Guardianの意見を比べると、世界的に圧倒的な読者数が取り入れている 意見を読み比べることが出来ます。
それから、国内で普及率の高い、対照的な意見を持つ読売新聞と朝日新聞の意見も取り入れることで、国内でも対照的な意見、そして海外の人の視点をすべて取り入れることができるでしょう。
第2回目は会員制サロンにて、ニュースサイトやまとめの比較と使い方、英語レベル別での全体的なメディアアウトレットの活用方法をお伝えします。
ライター ellenoir
東京生まれ、ニューヨーク育ちのバイリンガルな日本と米国のハーフ。
自身も普段からニュースはあらゆる角度から見ることができるよう、ニューヨークタイムズや日経新聞などの固いソースから、コルバートレポートやnaverまとめなど柔らかいものまで、日英両語のソースで目を通している。
ニューヨークの音学大学を卒業後、カリフォルニアの名門芸術大学の院でデジタルメディア系の修士号を二つ取得。学生の頃から様々なジャンルのライターとし て活躍し、通訳からゴーストライティング、ショートストーリー作家、コピーライティング、学会の論文の編集、などを手掛ける。現在は企業のデザイナーとし て活躍しつつ、小説を創作している。