東南アジアの中でもタイの経済成長は著しく日系企業も多数進出を果たしています。進出については目を見張るものがあり大手企業の親会社、子会社、孫会社とセットでの進出も多い状況です。タイは海外企業の誘致で経済が潤っていると言っても過言ではありません。

 

そうした事情から、タイのキャリア志向の女性たちの間では、「語学修得」が大きなポイントとなっています。英語はもちろん日本語ができればさらに給料アップとなり、一般相場の2倍から3倍以上というケースも少なくありません。語学が収入と直結していることから、有名大学でも「日本語学科」を設置するなど語学学習に大変力を入れています。

 

 

 

 
タイでは古くから英語は小学校から勉強するのが普通ですが、普段はタイ語での生活を送りますから、英語については得意とは言えません。タイで英語力を磨くためには独学で勉強することも可能ですが、学校へ通うかまたは、海外留学などで、スキルアップするといった人が大半です。また裕福な家庭であればインター校に通わせるケースも多く見られます。

 

 

日本語修得は大学のカリキュラムで行ったという人もいれば、日本に出稼ぎがてら移住し、奨学金をもらいながら修得したという人もいます。奨学金は日本でもおなじみの「新聞奨学金」等の利用です。新聞配達で外国人が配達していたら、奨学金を利用している人もかもしれませんね。

 

日系企業に就職する上でも、日本語検定3級や2級を持っているとさらに有利となります。また英語ができると日本以外の外資系でも就職が可能です。日本語、さらに英語ができるとなるととても、良いランクの企業に就職できる可能性もあります。

 
これは日本においても例外ではないでしょう。語学ができる人の方が年収が高いというデータも出ています。バイリンガル向けの転職・求人情報サイトDaijob.com を運営する会社が2014年に行った「語学力と年収に関する調査」では、英語力の差が年収に影響しているという結果が出ています。

 
20161021english-income.png
(参照:語学力と年収に関する調査(2014 年版)

 

 

タイのカフェでは英語の冊子を読んでいる人もちらほらいますし、情報入手は英語の冊子といった人も多い土地柄です。日本語と英語ができればさらにキャリアの幅が広がるのがタイなのです。

 
さて、もしあなたが例えば、”採用する側”に立った場合には、タイ人の採用では1つ気をつけたい点があります。

 
それは「転職の可能性」です。欧米でも比較的同様の傾向がありますが、タイでも転職はごく当たり前であり、日本では考えられない回数の転職をする人も少なくありません。経済バブルで引手あまたということもあり、ちょっとでも条件が良ければそっちの会社に移るなんてことも日常茶飯事です。日本では考えられない転職の現状が繰り広げられています。もちろん長く勤務する人もいます。英語も日本語もできる人材となると、多くの企業に求められることから条件の見直しを随時していないと転職してしまう可能性もあるわけです。

 

 

いかがでしたか? 語学力は日本を問わず必要不可欠なものになっているようです。また日本も終身雇用が崩れた今、必ずしも転職がデメリットと捉えることは逆にチャンスを逃すのかもしれません。要は”目的を持った転職”と前向きな活動であれば、それを認めてくれる企業があることを心に留めておくといいかもしれませんね。

 
また日本語習得の需要がこれだけあることを踏まえると、日本語を教えるお仕事のチャンスも多いと考えられます。海外で日本語を教えてみたい!という方にとっては、選択肢の一つとなるでしょう。

 

 

ライター じゅりあん
タイ在住歴5年
趣味はビーチ沿いのホテルでのんびり読書をすること。ただいまバンコク生活満喫中♪

 

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