photo reference:Grindelwald
 
 

自分のライフスタイルにも取り入れてみたい、海外女性たちのいいところ、をご紹介する「海外女性のリアルライフ」。今回はスイスからご紹介!
 

こんにちは。ライターSatoiです。
 

スイスで仕事をした経験から感じたことがあります。それは年齢に関係なく、女性が自立しているということ。そして職業意識が非常に高く、収入を得るための仕事という考えではなく、自分の仕事に誇りを持っており、仕事に対する考え方や信念が明確であるということです。
 

スイスではデュアルシステムにより、日本でいう小・中学校を卒業すると同時に一般的な高校に進学するか、職業訓練校に進むかの決断をします。この訓練校に通いながら、週に3~4日専攻している学科を実践できる職場で働きながら仕事の技術や知識を身につけます。もちろん、この時にもお給料が発生します。
 

職種によって多少異なりますが、時給に換算すると1,600円~2,000円ほど。月給にすると1日8時間勤務で、20万円はゆうに超えます。こうして学校に通学しながら収入を得ることができるようになると自宅から通勤できる生徒たちも、ほぼ全員が独立します。
 

私が以前勤めた職場にも実習生16歳の女性が2人いました。
 

彼女たちは母国語であるドイツ語(スイスは公用語が複数あり、地域によって母国語が異なるのです。詳細は次回に!)以外に英語も話します。職業訓練で時計の修理の技術を学び、学校で学んだ技術を職場で活かだけに留まらず、ミーティングでは自分の意見もしっかり述べます。職場では実習生という扱いはなく、他の社員と同等の扱いです。
 

実習生として来ている、というのではなく、私は仕事をして、収入を得ているという自覚をしっかり持っているのです。12-13歳の時点で進学か職業訓練校かの選択をせまられる訳ですから、自ずと自立心・独立心も芽生え、また、自立できるだけの環境も用意されているのです。若くから充分な技術や資格を身につけているので、結婚しても仕事を続けるのが自然な行為であり、また、家事も夫婦で分担するというのも彼女たちにとっては当たり前。ウィークデーに働き、余暇は趣味や旅行を楽しみます。
 

デュアルシステムというスイスの教育システムが、職業意識を根付かせ、また、個々への仕事に対する自信もつけていくことに役立っており、仕事を始めると独立できるだけの充分な収入も得られる環境であるため、経済的な面で家族に依存するという考えが生まれないのです。
 
 

ライター Satoi
 

大手人材紹介会社にて勤務の際、予てからドイツに興味がありフリーで訪れてみたいと思い、ドイツ語を習い始める。念願のドイツ旅行は果たしたが、欲が出て住んでみたいと思い始め、たまたま見た求人広告「海外で働く特集」が目に留まり、ドイツではなく、スイスの求人に勢いで応募(英語は日常会話程度の実力、ドイツ語も英語よりは話せる程度だった)。100名近い応募の超難関を突破し一緒に応募した友人と共に採用となり3年間、アルプスの少女ハイジのような山のふもとで生活を送る。海外で仕事をするという貴重な経験を得ることができ、人間、なんでもチャレンジだとつくづく感じさせる経験であった。
 
 
 

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