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昨日は成人式でしたね。
成人されたみなさま、本当におめでとうございます。
今日は成人式のこともあり、振袖についてのお話をご紹介します。キモノのレッスンを受けた方はきっとこう習ったはずです。『未婚女性の礼装です。』
振袖と言うと、赤や青の地色に豪華な装飾がされていて、とても華やかな衣装ですよね。ですが、いわゆる花嫁衣裳としての振袖は、かつては黒のみであり、袖の下と裾の方にだけ柄付けされたものでした。それが本来の礼装だったのです。これによって、今の振袖は”準礼装”と言う位置づけになるのです。
『振袖は袖を切って留袖にする。』こんな言葉を聞いたことはありませんか?最近の振袖は袖全体が華やかですから、とても袖を切ってしまえる様な柄付けではありません。切ってしまってはもったいないので、留袖に変えることは以前に比べて減ってきました。その代わりに、挙式向けの打ち掛けにお仕立てし直すのも人気なのだとか!
かつての振袖はその昔、三枚重ねで着用されていた
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白、赤、黒の三枚。
赤は生命を、白は無垢を、黒は死を意味します。その三枚は共に全く同じ柄であり、必要な反物ももちろん2反です。(上記の写真は松竹梅柄ですね。)このスタイルは昭和初期までのようです。その後、打掛、角隠しなどのスタイルがでてきました。
その三枚重ねの振袖ですが、以前とある呉服屋さんで見たことがありますが、同じ柄で三枚は非常に重いです。中は見えないのに、同じ柄を重ねてしまうとは、本当に贅沢と言えますね!
振袖は初めての着物として触れる方も多いと思います。成人式の一度きりとせず、その後も振袖をパーティーに着てみたり、結婚式の花嫁衣装としても一案として、ぜひ活用に繋げてみてくださいね。
2011-05-27の記事を再編集してお届けしました。