自分のライフスタイルにも取り入れてみたい、海外女性たちのいいところ、をご紹介する「海外女性のリアルライフ」。今回はオランダから『男性と同じように学ぶオランダ女性』というテーマでお届けします。
 
 

昔の日本では「女に学問など必要はない」などといわれていました。現在では女性だからという理由で教育を受ける機会が制限されることはありませんが、興味の差もあってか、あまり女性が進出しない分野は依然として存在します。
 

私は日本で工学博士号を取得しましたが、大学でも大学院でも、工学を学ぶ女子学生は希少な存在でした。特に電気工学科では、200人ほどの学生のうち女子学生は毎年10人に満たず、研究室によっては何年も女子学生が入ってこないところもありました。女性は本質的に工学に興味を示さないのでしょうか。
 

少なくともオランダではそうではないようです。私が働いていたオランダの工学系大学では、男子学生がやや多いように感じられるものの、女性学生や女性の教授は決して少なくはありませんでした。研究室のミーティングなどでは、女性学生数が男子学生数を上回ることもありました。日本の女性は、工学は男性のもの、といった意識があったり、男性ばかりの学科に入っていくのに躊躇してしまうのかもしれません。
 

制度の上で、女性が男性と同じように教育を受ける機会が与えられているということと、実際に男性と女性が同じように学ぶということは違います。日本の女性が男性と同じように学ぶためには、まだ時間がかかりそうですね。
 
 
 

ライター 夜猫子 (イエマオズ:中国語でミミズクの意味。転じてよく夜更かしをする人のこと)
 

音声工学を専門とする博士(工学)だが、現在は休業中。
オランダ人と結婚して、ロッテルダム郊外に住んでもうすぐ2年。
オランダ式朝食がおいしいと感じるようになってきた今日この頃。
趣味は、語学とピアノとルービック・キューブ。
 
 
 

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