松原 永美里さん

青森県生まれの北海道育ち。接客業・外資系生保営業の経験を通し、見た目が人に与える影響力の重要性に気づく。31歳で人生の転機を迎え、それまでの経験を活かしイメージコンサルタントを目指す。群馬県高崎市にRadiantというサロンを構え、活動拠点とする。ウィットな発言と、親身な姉御肌キャラは、20代後半から30代の自分軸探しをしている・より充実した人生を過ごしたいと考えている女性から好評で、個人コンサルの予約は県外からも。個人コンサルの他、営業や接客業に携わる人向けのセミナーにも力を注ぐ。

Official Web https://www.bikyaku.style/
Blog https://ameblo.jp/kotsubanwalk-radiant/

これまでの人生のマイルストーン

就職 19歳
やりたいことを見つけた 31歳 

  

イメージコンサルタントというとてもユニークなお仕事をされていらっしゃいますが、どのようなお仕事なのかを教えていただけますか?

 

一言でいうと、“シンデレラの魔法使い”です。シンデレラがお城の舞踏会へ行きたいと願った時に、ドレス・馬車・御者を用意し、“お城の舞踏会へ行くにふさわしい外見、環境”を魔法使いが用意、それによりシンデレラは“理想”を手に入れました。
 

イメージコンサルタントは、クライアントが目指す“有りたい姿という理想”を“視覚が与える心理的影響力”をもとに、洋服、ヘアスタイル、メイク、ボディーランゲージ(ウォーキング・表情)を提案します。イメージコンサルタントは、あくまでクライアントの“理想”ありきで、“似合う”を活かしながら“見た目”と“理想(人格)”を一致させていくのが仕事です。

  

目指されたきっかけは何でしたか?

 

これまでの人生を振り返ると、随所にイメージコンサルタントに繋がるためのポイントがあったようには思いますが、外見で自分を表現することを戦略的に考えることに興味を持ったきっかけは、『対面影響力が強いから』という理由で生保営業にスカウトされたことです。生保営業自体がイメージの良い仕事では無かったため、職業抜きに自分に興味を持ってもらえそうなことで、自分で出来ることはなるべく取り入れるようにしていました。そのうちの一つが外見を作るコト。イメージコンサルタントという職業を知ったのも、この時でしたね。

 

イメージコンサルタントという、やりたいことを見つけるまでの道のりについて教えてください。どのような経緯で興味関心が変化しましたか?

 

高校を卒業して働き出した当初はファミリーレストラン、居酒屋などを北海道内で展開している地元の企業で店舗スタッフとして働いていました。スタッフ教育を任せていただいていたのですが、私が教育するスタッフはほとんどが高校生で、“いらっしゃいませ”どころか、挨拶すらまともにできない子もいたのです。そんな子たちに教えることは、楽なことではありませんでしたが、お客様やベテランスタッフ達から褒められるほどになると、自信がつき、表情が急に活き活きとし始め、放たれるオーラが確実に変わっていったのです。そんな変化を見せたスタッフからは、“松原さんと働けて良かった!!”と言ってもらえたりして心から嬉しかったのです。その時に、ぼんやりではありますが、“人をサポートする仕事ができたら”と、ぼやっと思い始めました。
 

イメージコンサルタントと繋がりが出来たのは営業職をやったことです。“外見からの第一印象の重要性”をとても実感させられる仕事でしたので、男性でもよく鏡を見るのです。自分がより良く見える、色、シャツ、スーツ、ネクタイなど…皆それぞれに外見づくりの工夫をしていました。

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営業時代の永美里さん

  

私自身、ファッション雑誌を読む習慣は小4位からあったものの、お仕事での見た目はファッション誌に書いてある事は職種によっては活用できない情報のこともあります。しかも、“身だしなみを整えるのは常識”と言うワリには学校では教えてくれないのです。ですので、身だしなみに関する本を数冊買って勉強です。身だしなみの整え方なんてどこで教わったらいいのかわかりませんよね。だから本を買う以外の選択肢をみつけられなくて。


それで、たまたま買った本の中でも面白くて実用的だったのがイメージコンサルタントの方が書いた本だったのです。私は『良いなぁ』と思ったことを人に伝えるのが大好きで、男性の身だしなみ、スーツの選び方なんかも書いてあったので、男性の同僚に教えたりしていました。そうしたら、男性の同僚からはスーツやネクタイの買い物につきあって欲しいと言われることが出てきたのです。私が見立てたスーツを着てお客様より褒めていただけたとか、私が選んだネクタイをしていると成約率が高いなんて話を聞くととても嬉しかったです。今思えば、その時すでにイメージコンサルタントになることが決まっていたのかも知れませんね。

実際にイメージコンサルタントになるために動き出したのが31歳の時でした。婚約破棄と失業のダブルパンチと、かなり強烈なダメージがあったのです。落ち込みました、相当(笑)素直に言ってしまえば…私を一番強く突き動かしていたのは、“元婚約者を見返してやりたい”という思いでしょうね(笑)あとは、私はそれまで本当に人との出会いに恵まれており、その方たちのお陰でそれまで充実していたので、恩返しできる自分になりたい、恩返しできるだけの技を身につけたいと思ったのです。そして、気持ちも顔も上げることが出来るようになった視線の先にあった本の作者が“イメージコンサルタント”でした。

 

直感的に思いました。“これだ!!”と。

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イメージという、抽象的なものを扱い、またご提案をするお仕事だと思いますが、日頃から意識していることはありますか?

 

目の前で起きていることを感情ではなく、現象として捉えるようにしています。人の感情は、経済・人生も変えてしまうほどのパワーを持っています。それだけに、事実は何なのか?を出来る限り感情を持たずに捉えることで、感情が反応するポイントを客観的捉えることができるように思えます。

  

なるほど、面白い感覚ですね!イメージコンサルタントとして、やりがい、たのしいこと、大変なことをおしえていただけますか?

 

クライアントが理想のゴールを手にして、笑顔になった時に“やっていてよかった!!”と感じます。人が自分の魅力に気づき、光を放ち始める瞬間って本当にあるのです。私はスピリチュアルなことはわかりませんが、少女漫画で目の中にきらきらひかるダイヤ型の光がありますよね? あれが出るのですよ、ホントに。この瞬間に立ち会えるのはこの仕事の醍醐味だと思います。
 

大変なことは情報収集と、クライアントの想いを漏らさず拾うことです。一言に、“イメージアップ”と言っても、業界、時代が変われば、良いイメージの基準が変わります。時間の流れは年々早くなっているので、その情報に常にアンテナを立てること、クライアントの情報は漏らさず把握することは大変に感じることもあります。ですが、それもクライアントの喜ぶお顔を見ることで、プラスに変わりますね。

 
クライアントの想いを拾うというのは、私も感情ある人間ですので、つい、感情移入してしまい、クライアントの想いが表れていることに気づかないことがあります。『冷静に、客観的に。』を常に心がけています。

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永美里さんにとって働くこと、とはどういう意味を持ちますか?

 

“軸”であり、“自己表現”かな? 何のために働くのか?を考えても、どういう意味かまでは考えたことがありませんでしたね。

  

プライベートとお仕事のバランスは取れていますか?

 

仕事もプライベートもありません(笑)。それは、仕事の量が多い、やる事が沢山あるということではなくて、仲が良い友人との食事も、趣味を楽しむ時間も、イメージコンサルタントのお仕事も私の人生の目的を果たすための一手段で、人生そのものすべては繋がっていると考えているので、プライベートと仕事という分け方が難しいかもしれないです。

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自分の時間をどのように過ごしていますか?趣味はありますか?

  

何をしていても、すべては自分の時間です。(今のところは…)一見、自分の意思とは無関係に時間が取られているように思えることも、すべては自分が選択していることだと思っています。(そう思えるのは独身だからかもしれないですね。)趣味は、沢山あります。神社巡り、お気に入りのカフェバーに入り浸ること、お笑い芸人のDVD鑑賞、読書も大好きです。最近は、読みたい本がありすぎるため、フォトリーディングをマスターしたいと思っています。あっ、一番の趣味は妄想かも!?(笑)

  

妄想こそまさにイメージコンサルタント流イメージトレーニング法ですね!(笑) さて、やりたいことを仕事にする時にはある意味覚悟が必要ですが、その勇気ある一歩を踏み出せた理由を教えてください。

  

とにかく、残念なくらい落ちていたものですから、“このまま終わってたまるかっ!!”という思いが強かったです。

 
それに、どうやら人間として、無事に生まれてくるというのはものすごい奇跡らしいじゃないですか? だったら、思ったことを思いっきりやらなきゃ損だっ!!とも思っています。命があれば何度でもやり直しはきくかな?なんて。私、勘違いもしているのですよ。いわゆる成功者という方々のお話をお聞きしていると皆が「自分は特別な人間じゃない」と口を揃えて言いますよね。“それなら私にもできるんじゃない?”という勘違いです。でも、前に進むのに覚悟と一緒に“勘違い”も連れて行くと、楽しいかもしれないですね。

  

今後の目標やこれから挑戦したいことはありますか?

 

挑戦したいことは山のようにあります。今は、まずイメージコンサルティングを活用することがどれだけ役に立つのかを知っていただき、一人でも多くの方に活用していただくための活動をどんどんしていくこと。あとは、鏡の販売を手がけたいと思っています。“鏡を見る”ことは想像以上に自分の意識に働きかけるものがあります。若さを保つ秘訣は鏡を見る回数を多くすること!!と有名な外科の先生がおっしゃられていました。しかも、男性の先生ですよ。これは、本当のことだと思います。自分の目に映る鏡の自分をどう作るかで引き寄せられるものが変わると思っています。ですので、一日に何度でも除きたくなるような鏡のプロデュース販売できたら良いですね。想像していて、ワクワクしてきちゃいました!!

 

ライフプランとマネジメントは意識してきましたか?

 

かなり、意識しています。大枠は予定通りに進んでいるところもありますので、やはり、簡単にでもプランは立てた方がいいのだろうなぁと思います。

  

今後のライフプランについて教えてください。

  

私のサービスを受けてくださった方のその後を知りたいとは思うのです。やはり、その後もずっと光り続けているかどうかが大切なので、クライアントが気軽にそんな話をしに来れる場として、カフェを経営できたらいいなぁと思っています。また、“こんなことをやりたい!!”という若い方を精神面でも、経済面でもサポートできるようになれればいいなと思います。
  

でも、私は幼い頃より芸術家と結婚して、ヨーロツパで生活したいと思っていました。旦那様のお仕事の都合で。この線が捨てがたいです(汗)

  

永美里さんのこれからも含めたライフスタイル全体を眺めた時、どのようなスタイルを描いていきたいですか?

  

いくつになっても、人と繋がること、応援することを生き甲斐として仕事をやっていきたいと思います。あと、ステキなダーリンにも出会いたいですね(笑)

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これから夢を実現したいという女性に向けてメッセージをいただけますか?

  

勘違いでもいい、“自分にできないことなんてない!!”と思い込んでください。そして、思い続けて、宣言し続けてください。大丈夫、絶対にうまく行くようになっていますから。必要なのは、大いなる勘違いと、執着心です。

  

ワタシもまだまだですが、一緒にきらきら輝りましょう!!

  

素敵な夢をたくさん語っていただきました。イメージコンサルタントという、抽象的なお仕事の内容も分かりやすく言葉に変えていただき、より理解が深まったように感じます。

永美里さん、ありがとうございました!